ドライアイ - 疲れ目とドライアイ | アイアカデミー


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ドライアイ

ドライアイとは?

まばたきにより、涙が目の表面を覆い、角膜、結膜を保護します。涙の主な成分は涙腺から分泌されますが、それ以外にも副涙腺、マイボーム腺、結膜上皮細胞、角膜上皮細胞から様々なものが分泌され、涙を構成しています。涙は水分のみならず、油(最表層)、ムチン(最内層)の3層からなります。油は主にマイボーム腺から分泌され、涙の最表層で涙の蒸発を抑制します。ムチンは主に結膜上皮細胞から分泌され、角膜上に水分をつなぎ止める役割をしています。涙の分泌量が減少したり、涙の成分に異常が起こったりすると眼球の表面(角膜、結膜)が乾いてしまいます。これがドライアイです。最近では、この症状を訴える人が非常に増えています。ある調査では、眼科受診者の約20%がドライアイと診断されたそうです。


ドライアイの症状

ドライアイの原因

ドライアイの原因は様々です。涙の基礎分泌の減少だけでなく、涙の成分異常、まばたきの異常なども原因になります。

・加齢

涙は加齢とともに減少します。年をとるとなんとなく目がころころするという人が多くなります。一昔前であれば、慢性結膜炎と診断されるところでしょうが、そのほとんどが実はドライアイによるものです。

・パソコン

パソコン作業によるドライアイは急増しています。主な原因はまばたき回数の減少です。それに加えて、室内環境、仕事のストレス、過労、あるいはコンタクトレンズ装用がドライアイを増悪させています。

・コンタクトレンズ装用

コンタクトレンズの装用は、角膜知覚の低下と角結膜の慢性炎症を引き起こします。このためコンタクトレンズを長期間装用すると多くの人がドライアイになります。


ドライアイの原因

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ドライアイの診断方法

ドライアイの代表的な診断方法として、シルマー法と綿糸法のふたつの検査方法があります。シルマー法は涙の分泌量を測るもので、5分間で涙がどこまでろ紙にしみ込むかを測定します。また、綿糸法は、目の表面にどのくらい涙があるかを測るもので、濡れると変色する色素が含まれていて、15秒間、下まぶたにはさんで、綿糸のどの部分まで色が変わるかをみます。

ドライアイの治療法

ドライアイの治療の基本は、人工涙液の頻回点眼と日常生活の改善です。これ以外に眼科で処方する目薬として、ヒアルロン酸の目薬があります。この目薬は非常に保湿度が高く、ドライアイに対しての効果が2時間くらい持続します。重症例にはドライアイ保護用メガネ、涙点プラグによる治療があります。

・人工涙液

市販されている人工涙液は10〜15分程度しか眼球表面にとどまらず、効果の持続時間が短いために頻回点眼が必要となります。そこで問題となってくるのが目薬に含まれており防腐剤です。ドライアイ患者では、防腐剤が目の表面から洗い流されにくく、点眼回数も頻回なので障害の原因となってしまいます。防腐剤の入っていない人工涙液の使用が望ましいと言えます。

・日常生活

部屋の湿度が低かったり、風が直接目に当たる環境ではドライアイの症状が出やすくなります。また、コンタクトレンズが汚れていると、ドライアイの症状が悪化しますのでレンズケアには十分気をつけてください。

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